一般工種名：スクリーン型流木捕捉工

概要

• 流木スクリーンは、掃流区間に適用できる流木捕捉工です。
• 縦断図方向に長い断面構造は、流木捕捉時の外力に対して、転倒に安定した構造です。
• 捕捉面積が広く、かつ捕捉面が傾斜構造となっているため、流木と流木を分離しやすく、効率的に流木を捕捉します。

特長

既設堰堤に補強不要で流木捕捉工が設置可能

• 基礎コンクリートに設置することで、流木捕捉機能を追加できます。
• 流木捕捉工設置による水通し断面の確保のみで、流木捕捉機能を追加できます。
• 既設構造物に設置する場合でも、コンクリートの補強が不要です。

安定した流木捕捉性

• 捕捉面積が広く傾斜構造であるため、初期に捕捉した流木は上方へ移動し、無害な細粒土砂や水は下方から流下しやすい構造である。そのため、流木を効率的に捕捉しやすい構造です。

優れた施工性

• アンカーボルトで固定する構造のため、基礎コンクリートへの埋め込みが不要です。
• コンクリートの補強が不要であるため、工期短縮、工期低減が可能です。
• 部材単体が比較的軽量であるため、大型重機や大規模な仮設が不要です。

現場状況に応じた柔軟な対応が可能

• 独立基礎と組合わせることにより、堰堤のない渓流や中下流域の河川でも流木捕捉が可能です。

維持管理の容易性

• 弾性チェーン部の取り外しが容易であるため、除木が容易です。
• 万一損傷した場合は部材単体の交換が可能です。

仕様

構造

規格

弾性チェーン

弾性チェーンは、ゴムと鋼製チェーンで構成。
ゴム内部に埋設された鋼製チェーンは隙間をあけて配列、その隙間(リンク間)にもゴムを充填することにより、張力作用時に衝撃力の緩和効果とエネルギー吸収効果を発揮します。