NETIS登録番号 KT-980087-V(掲載期間満了技術)
一般工種名:補強土擁壁
補強された盛土と合理的に分割された壁面材とによる柔な土構造物である多数アンカー式補強土壁は、地震や地下沈下に対する変形追従性が高く、安定性に優れています。
現場発生土の処理は建設工事の成否を左右する重要なテーマとなっています。幅広い盛土材料に適用でき、補強のメカニズムからも現場発生土の利用がたやすい同工法が注目されています。
補強材長さの確保が難しい現場においても、ロックアンカー工の採用によって地山掘削土量を抑えることができます。現場発生土を極力抑える国の施策とも一致する合理的な工法です。
壁面と補強材との取り付けられたターンバックルにより壁面調整が容易に行えます。また、使用部材はすべて工場製作のため、現場では組立作業のみで工期の短縮が図れます。
施工実績(平成18年現在)は、4,300件以上120万m2を越えており、新しい用途の開発も含めて着実に実績を増やしています。
環境にやさしい補強土壁をテーマに自然破壊を極力抑え、土の持つ力を最大限に生かすことを念頭においています。
壁体背面に強固な岩盤がある場合は、ロックアンカーによる施工が可能です。
補強土壁のもっとも一般的な用途として、造成地やカルバート坑口付近の安定に用いられることが多く、その種類と形式は多岐に渡っています。
壁高の高さが15m以上になるような場合や、タイバー長が長くなりすぎる場合に、擁壁を2段積みにすることにより施工します。
両面壁の土圧が均合う場合は、左右のタイバーを一体化して安定を確保できます。
水位が壁面に達するような場合は水没する部分の盛土材料を透水性のよりものに置き換える等、水没設計をすることにより施工できます。
鉄道の拡幅を目的とした場合でも、垂直盛土が構築できます。従来の用地幅を最大限に活かして盛土することにより、複々線化が容易に実現します。
コンクリート製壁面材
記号 | 形状寸法 | 面積(m2) | 質量(kg) |
---|---|---|---|
TA | 115×1,000×1,600 | 1.500 | 351 |
TB | 115×1,000×1,500 | 1.440 | 328 |
TC | 115×1,000×1,500 | 1.440 | 328 |
DA | 115×500×1,600 | 0.800 | 200 |
DB | 115×500×1,500 | 0.745 | 189 |
DC | 115×500×1,500 | 0.745 | 189 |
UA | 115×500×1,400 | 0.700 | 183 |
UB | 115×500×1,400 | 0.695 | 182 |
UC | 115×500×1,400 | 0.695 | 182 |
※質量は参考質量です。