姫川ダム

必要とされる機能に加え、凍結融解や経済性、景観に配慮したスリットダム
平成7年7月11日の新潟県上越地方を襲った集中豪雨による災害復旧の一つとして、新潟県糸魚川市を流れる姫川にスリットダムを築造する工事が平成10年の春から開始されました。このスリットダムは洪水時に下流域への土砂流出の低減ならびに大径の転石等のせき止めを目的として計画されたものです。

工事名 姫川7災河川助成工事
スリットダム本体工事
建築場所 一級河川姫川筋
糸魚川市大字小滝地内
発注者 新潟県糸魚川土木事務所
工期 平成10年3月27日~平成12年3月31日

企画提案ポイント

  • 施工性・安全性・経済性・耐久性を追及→ダムの二次製品化(PC埋設型枠工法)を提案
  • 土砂・大径の転石等による摩耗・衝撃への対策→高強度コンクリートの使用
  • 土砂・大径の転石等による過度摩擦への対応→ラバースチール(ゴム製品)と製品との一体化
  • 景観へのより良い配慮→表面材に姫川産玉石・珪岩を使用

構造図

ラバースチール(ゴム製品)

図:ラバースチール(ゴム製品)

ラバースチール(ゴム製品)とは:
河川内に設けられるコンクリート構造物は、流下する土砂や礫の衝突により、表面が摩耗され易く、構造物本体の破壊を招く恐れがある事から、その対策として、開発されたゴムと鉄板の合成による弾性保護材です。構造は、ゴム版の中に鉄板が埋め込まれ、その鉄板からアンカーを取り、PC埋設型枠ブロックに先付けする構造になっております。

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